平成28年11月26日(土)午後2時から、すいた環境連続セミナー第1回を開催しました。
参加者は82名でした。受講者は、講師のお話を熱心に聞いていました。
第1回目は、「自然とどう向き合うか」をテーマに、お二人の講師にお話いただきました。
野間直彦氏からは、生物多様性向上のためにはどうすればいいかなど、事例をまじえてお話いただきました。印象的だったのは、皮肉なことに、人が里山をつかわなくなったために絶滅の危機に瀕する生物が増えているということでした。私たちの生活を見直すきっかけになるような、そんなお話でした。
佐久間大輔氏からは、里山と都市との結びつきについて、お話いただきました。昔から里山と都市とは深い結びつきがあり、里山の薪や炭を使う事で、里山が発展し、都市が豊かになってきたという歴史があるということを学びました。私たちの生活スタイルが変わる中で、里山が廃れていった背景があり、里山の復活には、一人ひとりが生活スタイルを見直す必要があるということを強く感じました。
講演終了後、当財団研究所の、三輪信哉主担研究員(大阪学院大学国際学部 教授)に、コーディネーターを務めていただき、受講者からの質問にもとづいて、パネルディスカッションを行いました。
講師のお二人は、先輩、後輩の間柄ということもあり、活発に意見交換をしていただきました。
盛りだくさんの内容だったため、予定時間を少しオーバーしてしまいましたが、途中で退席する方もほとんどなく、受講者は、最後まで熱心に講演を聞いていました。
≡参加者の主な感想≡
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・外来種と在来種について知りたい。吹田の川で外来種のヌートリアを見るが、皆見ているだけで?吹田市として何か方針があるのか。植物も然りと思う。
・講演は大変わかりやすく聴くことができた。最後のまとめの方で時間不足が少し残念であった。個々の地域戦略の具体的な行動が何であるのか、知りたいと思った。地域戦略が作成されても市民に浸透し、意識改革するところまではいかない。
・私たちに何ができるかということを詳しく知りたかった。薪・炭など里山の産物を利用すること以外にできることはないのか。里山を守る活動をしているグループなど。実際に薪・炭を利用したいと思ったら、どういう使い方があるか。
・生物多様性の基本が学べた。都市における里山の役割の変化・里山の保存の必要性が良くわかった。「生態系とわれわれの生活、環境への影響」について、もう少し詳しくお話が聞けたらと思いました。
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次回第2回目の「すいた環境連続セミナー」は、12月17日(土)午後2時から開催いたします。
次のテーマは、「持続のための企業のチャレンジ」というテーマで、お二人の講師からお話を伺います。
まだまだお席は空いております。ホームページからお申し込みいただけます。
ぜひ、皆様のご参加をお待ちいたしております。