情報紙85号
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5 プラザの市民研究員他15名が阪急梅田駅に集合し、電車で山陽「西舞子」駅に向かいました。駅では、兵庫県立神1 2 3 4 秋晴れの10月6日(日)、くるくるプラザ第2回市民研究講座「海のごみ拾い」に参加しました。朝7時50分、戸商業高校理科研究部の石川正樹先生と部員の生徒5名が待っていてくれました。海岸に着くと、ペットボトルや空き缶のほか、パイプ、縄、シート、ブイの小片など様々なごみが散在していました。早速、ごみ袋にプラスチックごみや空き缶を収拾していきました(写真1~3)。 皆で半時間ほど拾ったごみを集めた結果、10袋くらいにもなり、量の多さにびっくりしました。その後、先生から海洋プラスチックごみについて、これまでの調査研究成果の講義を受けました(写真4)。 特に海外の製造国として、中国、韓国、台湾の他に、マレーシア等遠い国からも漂着している話は意外でした。 また、先生達は砂利に埋もれたマイクロプラスチックの量や種類を調べるため、50cm角×深さ5cm分の砂利を大型容器にいれ、そこに海水を加えた後、手でかき混ぜ、浮き上がってきたごみ類を目の細かい網ですくってビンに回収し、調査用サンプルとされていました。浮き上がったごみには、発泡スチロールなどの小片が多く見られました(写真5)。 最後にごみ対策案について伺うと、拾ってきたごみもデポジット制度(預かり金払い戻し制度)に組み入れることや、意識改革が大切とのこと。11時過ぎ、ごみ拾いは無事終了しました。 このごみ拾いに参加して、海洋プラスチックごみ対策は、国、自治体、企業、国民が協働して取り組んでいかなければならない切迫した課題であることを改めて感じました。 石川先生の指導のもと、研究部員は市民とともに、6年前より毎月第1日曜日、西舞子海岸に漂着したプラスチックごみや空き缶を収拾しています。ペットボトルの製造国・数量・消費期限等の確認や、砂利に埋もれたマイクロプラスチックの分析をし、他にも西日本での海洋プラスチック発生状況等、幅広く調査研究を継続しています。 「多くのプラスチックは浮く」と知っていたので、試しに半切りにしたペットボトルを家から持参し、砂利とプラスチック小片と海水を加えて振り混ぜると、見事にプラスチック類が浮いてきました。 2 兵庫県立神戸商業高校理科研究部の活動 私も実験してみました! 西舞子「海のごみ拾い」に参加!

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