くるくるプラザ95号
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ウシのげっぷ 魚の乱獲 肉の脂肪には、血中コレステロールを増やす飽和脂肪酸が含まれます。代替食品を食べることで、脂質やコレステロールの摂取量を抑えられるなど、健康的な食生活が実現できます。最近は食物アレルギーの人も増えていますが、その対策としてアレルギーの原因となる食物を除去した代替食品の需要も増えています。 バターのかわりにマーガリンを、カニのかわりにカニカマを使っているお店もありますね。ほかに大豆ミートを使った唐揚げやナゲット、ハンバーグがあります。これらは、原材料のコスト削減に貢献している例です。 また、代替食品の広がりは、次のような環境問題の解決の一助にもなっています。 ウシやヒツジ、ヤギなどは、「げっぷ」でメタンガスを排出しています。これらの動物は、胃を4つ持つ「はんすう動物」です。「はんすう動物」は、一度食べた物を胃から口へ何度か戻して、消化していきます。そのとき1つ目の胃の中にいる微生物の働きでメタンガスが発生し、「げっぷ」として大気中へ出ていきます。 メタンガスは、地球温暖化の主な原因と考えられている「温室効果ガス」の1つです。しかも、メタンガスの温室効果は二酸化炭素の25倍以上にもなるそうです。世界の温室効果ガスの4%がウシの「げっぷ」によるものと言われています。そのためウシの「げっぷ」を最小限にするためにエサの改良研究が行われています。 ウシの「げっぷ」のメタンガスを減らすには代替品の大豆ミートなどを使うことも有用です。また最近は、穀物由来のミルクやチーズなどの代替品もあります。これら代替品は、生産にかかるエネルギーの量や温室効果ガスの排出量が畜産品と比べて圧倒的に少ないのです。 代替食品の普及は人々の生活を向上させるだけではなく、環境にもやさしく、食糧危機の回避、そして貴重な食糧資源を守ることにもつながるのですね。ありがたいなぁ。 参考:シェアダイン(出張シェフ)のサイト「代替食品について解説」 スマートテックのサイト「牛のゲップは温室効果ガスが多い!?畜産業と地球温暖化」 食Do!のサイト「海の資源を守ろう!『代替シーフード』のメリット&種類紹介」 Mymizuのサイト「持続可能な漁業ってなに?世界と日本の海の現状」 食用魚は人口増加や温暖化、乱獲などにより今から約30年後には絶滅するともいわれています。特に日本人がよく食べるマグロとサバは1970年と比べて2015年時点で生息数が30%以下に減ったといわれています。 魚の供給を増やすには養殖がありますが、そのためにはエサの魚が必要になります。例えば、養殖のマグロ1キロを育てるのに15キロのエサの魚が必要になります。不足を補うために魚の輸入も増えています。実は国内で消費されている魚介類のうち、約半分は輸入に頼っているのです。 そこで、魚の供給のかわりに代替食品の登場です。代替食品の食材であるスケトウダラは、これまで鮮度がすぐ悪くなる上に、冷凍しても解凍するとスポンジ状(冷凍変性)になってしまうような使いにくい魚でした。それが冷凍変性をほぼなくす技術が開発されてから「冷凍すり身」が可能になりました。そのおかげで今では、計画的で安定的な代替食品の生産が可能になっています。 3 ☆.。.:*☆.。.:*代替食品が広まっている理由*:.。.☆*:.。.☆

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