日本は、食材のほとんどを輸入に頼っているにも関わらず、その多くが食べられることなく廃棄されている現実があります。食べたくても食べられない人たちが世界中に大勢います。日本の昔からある「もったいない」の精神を忘れず、買 ってすぐに食べるものは手前から取ってみてはいかがでしょうか。私たち消費者が環境問題のためにできるその行動がいつか大きな成果を生み出すかもしれませんね。 スーパーやコンビニなどで、食品が置かれている陳列棚に、「てまえどりにご協力ください」と書かれているポップを 見かけませんか?「商品は、手前にあるものから取ってくださいね」という消費者へ協力の呼びかけなのですが、どんな 意味があるのでしょうか。 買ってすぐに食べるなら、てまえどり! 食品の陳列棚は、賞味期限や消費期限の近いものが手前から順番に置かれてい ます。消費者が商品を選ぶとき、奥に置かれている期限が⾧いものから取ってしまう と、手前の期限が近いものばかりが残り、食品の廃棄につながる原因となります。 買ってすぐに食べるものを積極的に「てまえどり」することで、食品ロスを減らすことができます。 日本の 食品ロス量 年間523万t わたしたち消費者は、食べる時期と、必要な量、食品に表示されている期限 を確認し、ライフスタイルに合わせた買い物をする必要があると思うわ。 販売側のお店も、期限が近くなったものを割引にしたり、フードバンクに納めたり、今までより も仕入れの管理を徹底したり、食品ロス削減のために様々な工夫や努力もしているよ! 販売者と消費者が協力しあうことで、食品ロス削減やCO2削減に貢献することができるんだね。 食品ロスって? フードロスとも呼ばれています。本来は食べられるのに廃棄されている食品のことです。 ※2021年度食品ロス量推計値(2022年度農林水産省公表) 参考:農林水産省のサイト「食品ロスとは」「期限表示(きげんひょうじ)」についておしえてください」 「小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます」 食品ロスを減らすことで ごみ処理に使われる費用を減らしたり、廃棄処分の際に発生するCO2の排出を減らしたりすることができます。 日本人全員が毎日お茶碗約1杯分を 捨てている計算になります。 ふたや包装を開けてしまったら…一度開封した食品は表示の 期限にかかわらず早めに食べるようにしましょう! 国民一人当たりの 食品ロス量 1日約114g 年間約42㎏ でもね、すぐに食べないのに、「てまえどり」をして期限が近いものを買っちゃったら、結局食べきれずに食品ロスにつながる可能性もあるよね。 加工食品にはこのどちらかが表示されています。 6 賞味期限 おいしさなどの品質が保たれる期限です。 未開封の保存方法で期限が超えてもすぐに安全性に問題があるわけではありません。 スナック類・カップ麺・レトルト食品・缶詰など 消費期限 安全に食べられる期限です。 期限を超えると安全ではなくなる可能性があります。 食肉・お弁当・お惣菜・生菓子・調理パンなど 食品の期限表示は2種類! てまえどり で できること
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