大阪の千里といえば、千里丘陵や万博記念公園が有名ですが、ここにはよくご存知の日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」があります。今から60年以上前に人口が増えて住む家が足りなくなり、ニュータウンを作ることになりました。こうして1962(昭和37)年に佐竹台から始まる計画都市、千里ニュータウンが生まれました。 千里ニュータウンのまちづくり計画は、「近隣住区理論」という考え方に基づいています。小学校が住区の中ほどにあって、近くには幼稚園や保育園、近隣センター、公園があります。近隣センターには集会所、各種店舗、銭湯や郵便局などが開かれました。 まちの中はゆっくり歩ける道でつながっています。周りには、団地や一戸建ての家があり、まちの外側にはバスが通る大きな道路が走ります。また、通過だけの車は住区内を通り抜けできなくし、住民は安心して安全に日常生活を営むことができるようになっています。 戸建住宅地では袋小路が、府営の団地では「コの字型配置」が採用されていて、居住者の交流・活動の場が確保されています。 住区が集まって地区になります。中ほどに駅と地区センターがあります。地区センターには銀行、図書館、デパート、専門店や市役所の出張所があり公共サービスが受けられます。 千里ニュータウンと大阪の都市部へは、北大阪急行線(大阪メトロ御堂筋線に乗り入れ)と阪急千里線で結ばれていて、通勤や通学、ショッピングなどに便利です。 一戸建て 地区センター 小学校 幼稚園 保育園 お店 診療所 公園 近隣センター 駅 駅 団地 幹線道路 2 特集1 探訪!千里ニュータウン ニュータウンの基本構成 1. まちひとつ…住区 2. 住区が集まると…地区
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