くるくるプラザ97号
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中央公園 地区が集まったのがニュータウンです。千里ニュータウンもご多分に洩れず、少子高齢化の影響を受け、居住者が減り、住宅や施設の老朽化などの課題が浮かび上がりました。そこで2018年には今後10年間で取り組むべき方向性を示す「千里ニュータウン再生指針2018」が策定されました。団地は建て替えが本格化し、2つの住居を1つにつなげたリノベーション物件も可能になり、小さな子どものいる家庭や三世代の家族などに人気で、徐々に人口が回復してきています。地区センターも再開発され、敷地内に入居者以外の地域住民が利用できる広場や散策路を設けたりすることによって、まちの賑わいが戻ってきています。 千里ニュータウンの周りは、環境を守るために周辺緑地を意識的に残し、住区ごと地区ごとに公園を設けました。この緑の多さは、それ以前の団地や後続のニュータウンと比べても、際立った特⾧となっています。 千里ニュータウンの建設以来、自然環境が大きく変わった吹田市では水の環境も一変したため、水辺に棲むゲンジボタルやヘイケボタルは絶滅しました。しかし土中生物を食べるヒメボタルが高野台の周辺緑地に生息しています。そのヒメボタルは吹田市の天然記念物であり、大阪府の準絶滅危惧種に指定され、府内でも非常に貴重な存在になっています。ヒメボタルのメスは後ろの羽が退化して飛べないことから、ほとんど移動できず、もし生息環境が大きなダメージを受けると絶滅してしまう恐れがあります。そのため高野台の周辺緑地はとても大事なものなのです。この自然環境は是非とも次世代に伝えていきたいものですね。 参考:ディスカバー千里のサイト「近隣住区理論」 スイタウェブのサイト「高野台の千里緑地でヒメボタルが発光中」 千里ニュータウン情報館のサイト「千里ニュータウンとは」 「わたしたちの千里ニュータウン」吹田市・豊中市千里ニュータウン連絡会議 発行 大阪府のサイト「千里ニュータウンの再生について」 3 周辺緑地 千里中央駅 (中央地区センター) 上新田 桃山台駅 新千里北町 新千里西町 新千里東町 新千里南町 (南地区センター) 青山台 古江台 竹見台 桃山台 周辺緑地 北千里駅 (北地区センター) 南千里駅 山田駅 南公園 藤白台 高野台 津雲台 佐竹台 北公園 小学校 中学校 高校 3. 地区が集まって…ニュータウン 豊中市 吹田市

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