中国・四国地方では、団子 を串に刺すものが多いそう です。 みなさんは秋にお月見をされますか?お月見とは一般的に「中秋の名月」を指します。中秋とは文字通り秋の真ん中の旧暦の8月15日のことで、空が澄み渡り一年で最も月が美しく見える時期なのだそうです。今年は9月17日にあたります。平安時代に中国から貴族の風雅な遊びとして伝わりましたが、江戸時代にお月見が庶民に広がると、秋の収穫物をお月様に供え、実りに感謝するようになりました。そこで気になるのがお月見にお供えするお月見団子。地域によって様々でとても面白いです。 関東は少しつぶした丸い団子をお供えします。まん丸の団子は縁起が悪いと言われています。十五夜という名前にちなんで直径は一寸五分(約4.5cm)とし、9個、4個、2個と3段に積み上げて15個供えます。中部・関東以北など広い地域で食されています。 関西では、先を尖らせて里芋のような形の団子の上に、小豆あんを巻き付けたものがポピュラーです。 電気がなかった時代には、月は“灯り”として重宝したり、娯楽としての鑑賞対象だったのでしょう。月でうさぎがお餅つきをしているとか、かぐや姫が月からやって来たとか数々のものがたりも生まれました。ありがたいものであったからこそ、想像を膨らませ楽しんでいたのでしょうか。最近は夜の街が明るくなりすぎて、しみじみと月を眺めることを忘れがちですね。秋の夜⾧、月が美しい夜には、部屋の灯りを暗くして月明かりを実感してみてはいかがでしょうか?そうすることで、少しだけエコに貢献できますね。 参考:調べる学習百科「月を知る!」三品隆司 著 吉川真 監修 岩崎書店 @Living.pressのCULTUREのサイト「まん丸だけじゃない!?地域で違う“ご当地“月見団子とその成り立ち」 私の根っこプロジェクト「日々是活き生きー暮らし歳時記」のサイト「日々の便り」2023年9月29日版 北海道では関東と同じく、白くて丸い団子をお供えするところが多いようですが、一番上の団子は黄色の場合があるみたいです。 東北では関東の丸い団子にあんこを入れているところがあるそうですよ。 沖縄県の月見団子は大きめの団子の上に、つぶしていない、塩ゆでした小豆を張り付けたもので、プチャギと呼ばれています。 静岡県では関東の白玉団子の中心をへこませて、くぼみを作ります。 へそもちと呼ばれていて、お供えの後はそのくぼみにあんこなどをのせていただきます。 愛知県では、少し大きめのしずく型で、ピンク・白・茶色の三色の団子の地域があります。それぞれの色は花、実、里芋を意味しています。 6 エコ歳時記 月にまつわるエトセトラ
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